BIKE the Way - 癒し系MTB乗りの日記 -

趣味の自転車に纏わるモノやコトについて紹介しています。

初心者向け? MTB 選びに必須 フレーム ジオメトリー サイズ 解説 【保存版】


今回は、フレームのジオメトリーについて解説したいと思います。

一応初心者の方向けに解説しますが、長く乗ってる方も復習的な意味も込めて

今一度振り返ってみるのも良いかと思います。

今回も、基本、恐怖感を減らし、楽しく乗るためのジオメトリー解説です。

レーシング・ポジションを追求するためのモノではありませんので悪しからず。

 

新しい自転車を購入検討して、メーカーのホームページやカタログを眺めてるときって楽しいですよね。

ただ、自転車って、オートバイや自動車と違って、身長や体格、乗り方によってベストサイズが違ってくるんです。

カタログにもお尻の方に、サイズ表やジオメトリーについて有りますが、

「よくわかんない。」ってこと無いですか?

 

※自転車フレームのジオメトリー:フレームを構成する物の形・大きさ・位置関係。

 

まぁ、正直乗ってみるのが一番いいんですが、実際には中々試乗して購入できる車種は限られてますよね。

買ってしまってからでも、パーツ変更で多少の調整はできますが、

そもそも乗り方に合っていなければ後悔することにも成りかねません。

もちろん購入時に、ちゃんとしたショップであれば、的確なアドバイスは頂けると思いますが、ショップによっても得意、不得意なジャンルがありますので、自分のやりたいことが通じるショップを選びましょう。

 

ではまずジオメトリー構成にかかわる各種項目の名称について説明します。

 

①トップチューブ長

②シートチューブ長

③ヘッドチューブ長

④チェーンステー長

⑤BBハイト(BB下がり、BBドロップ)

⑥ヘッドアングル

⑦シートチューブアングル

⑧フォーク長

⑨ホイルベース

⑩フロントセンター

⑪スタンドオーバー・ハイト

⑫リーチ

⑬スタック

 

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①トップチューブ長

・エフェクティブ(水平・ホリゾンタル):ヘッドチューブ上端中心とシートチューブの延長線を水平に結んだ長さ。

・アクチュアル:シートチューブ上側中心とヘッドチューブ上端中心を直接結んだ長さ。

 

基本トップが長ければ安定志向になります。

短ければ、身体の自由度が高くなり、バイクを振ったり、下りで後輪加重しやすくなるので楽になりますが、極端に短いとポジションが窮屈になります。

ロードバイクは、ホリゾンタルでサイズを決めることが多いと思います。

マウンテンバイクは、昔はシートチューブ長で選んでステムで調整することが多かったのですが、最近はジオメトリーが大きく変化してきており、トップチューブを含め、後述する点に注意が必要になってきています。

 

②シートチューブ長

・BBからシートチューブ上端までの長さ。

当然長すぎるとシートが下げられずポジションが出ません。

足着きも悪くなります。

短すぎるとシートが上げられず、適正なシッティングポジションが取れない為、効率的なペダリングが出来ません。

 

③ヘッドチューブ長

・ヘッドチューブに長さ。

短すぎると、背の高い方は、ポジション出すためにコラムスペーサーをたくさん入れないといけなくなる場合があり、剛性も不足気味になります。

長すぎると、背の低い方は、コラムスペーサーやステム交換でもハンドルポジションが下げられ無くなります。

 

④チェーンステー長

・BBからリアホイールの中心(ハブ軸)までの長さ。

短いと、一般的には反応が良くなりフロントアップなどの動作がやりやすくなります。

反面、サイズによっては剛性が上がるため、乗り味が硬くなる場合があります。

長いと、安定志向が強くなり、高速走行でも安心感が出ます。

反面、反応がもっさり感じることもあります。

 

⑤BBハイト(BB下がり、BBドロップ)

・地面からBB(ボトムブラケット)までの高さ。

メーカーによっては、BBドロップ(前後ホイールの中心を結んで線から何ミリ下がっているかの数値)で記載されていることがあります。

高めだと、バイクの反応が良くなりますが、安定性は損なわれます。

低めだと、安定感が増しますが、フロントアップなど動作の反応が鈍くなります。

あと、27.5インチや29インチの自転車はホイールの中心(ハブ軸)位置が26インチよりも高くなるので、安定性を出すためBB下がりは26インチよりも大きくなります。

逆に26インチでも、トライアルバイク等、漕ぐよりもバイクアクションが重要なバイクはBB下がりは少なくなります。

フルサスもサグ(初期沈み込み)のため、ハードテイルよりも少なくなりますね。

 

⑥ヘッドアングル

・地面に対してのヘッドチューブの角度。

この角度で、フロントフォークの角度が決まるため重要。

ヘンドアングルが立つとハンドリングがクイックになり、切れ込みやすくなる。

ヘッドアングルが寝るとハンドリングが安定するが、登りではふらつきやすくなる。

一般的には、クロスカントリーバイクなど、登り重視のバイクは70°~69°位が多かったのですが、最近は高速化やロングストロークフォーク対応等、ジオメトリーの変化が大きく、オールマウンテンバイクでも65°~67°、ダウンヒルバイクは64°等が多くなっています。

 

⑦シートチューブアングル

・地面に対してのシートチューブの角度。

角度が立つと、登りでフロントの抑えが効き、ペダリングもロスが少なくなります。

角度が寝ると、後ろ加重しやすくなり下りで安定しますが、最近はフレーム全体のジオメトリーの変化が多く、角度が立つ傾向にあります。

以前は72°位が一般的で、ホリゾンタルトップチューブ長もシートチューブアングルから想定できたのですが、最近は74°など立ち気味のフレームが増えています。

 

⑧フォーク長

・フロントフォークの長さ。

同じフレームでも、160mmストロークなど、長いフォークを着ければヘッドアングルが寝て、BBハイトが上がります。

80mmストロークなど、短いフォークを装着すればヘッドアングルが立ち、BBハイトが下がります。

フレームごとに想定した長さのフォークがありますので、必ず適合するフォークを装着しましょう。

 

⑨ホイルベース

・前後ホイールの中心(ハブ軸)を結んだ長さ。

長ければ、直進安定性が良くなり、高速走行に強くなりますが。

短ければ、反応が良くタイトなコーナーなどで小回りが利きます。

 

⑩フロントセンター

・ホイールベースからチェーンステー長を引いた、BBからフロントホイールの中心までの長さ。

チェーンステーの長さが短くても、フロントセンターが長ければ、安定感が出たり、チェーンステーが長くてもフロントセンターが短ければ、コントロールしやすかったりと、トップチューブ長も含めたバランスでコントロール性や安定性が変わります。

 

⑪スタンドオーバー・ハイト

・地面からトップチューブ中央付近までの高さ。

トップチューブを跨いだ時のトップチューブの高さです。

高いと、身長の低い人は脚が届かないこともあります。

MTBのようにトップチューブがスローピング(傾斜)しているフレームの場合、Mサイズに比べSサイズの方がトップチューブが短いため、Sサイズに方がMサイズよりもスタンドオーバー・ハイトが高くなっているなんてこともたまにあります。

 

⑫リーチ

・ヘッドチューブの上端中心と、BBから垂直に伸ばした線を水平に結んだ長さ。

・変化しない仮想トップチューブ長のようなものです。

フレームによってシートアングルが違っても、数値が変化しない為現在のフレーム選びでは重要な数値になります。

特に、下り系やアクションライドを楽しむ方は、シートに座らずスタンディングでのバイク操作が重要になります。

自分に合ったこの数値を見つけておけば、フレームの乗り換え時に失敗が少なくなります。

現在のフレームは特殊な形状や、シートチューブアングルが特殊なフレームも増えてきたため、以前からのトップチューブ長やシートチューブ長だけでは判断が難しくなっています。

例えば、シートチューブアングル72°のフレームに対して、74°のフレームだと、シートちゅーびがフロント側に前進しているため、ホリゾンタル・トップチューブ長は20mm近く短くなります。

シートチューブアングル74°のフレームでカタログ値でトップチューブ長が580mmと記載があった場合、72°のフレームと同じ感覚で購入してしまった場合、実際に乗ってみたら72°のフレームホリゾンタル・トップチューブ長の600mm相当のフレームを購入したのと同じになります。

(シートポジションは74°の方が前進しているのでシッティングでは72°のフレームに近いポジションはでます。)

この場合もリーチのデータであれば、数値が同じなら、シートの前後位置の違いはあれ、スタンディングでのポジションは基本変わりません。

 

⑬スタック

・BBから垂直に伸ばした線とヘッドチューブの上端中心を水平に結んだ高さ。

要はヘッドチューブの高さです。

BBから算出するのは、乗車時ペダルに乗った状態でヘッドの高さがどれくらいあるかが必要な数値であるため。

この数値が高いと、身長の低い人はどんなに低いハンドルバーでもポジションが下げられなくなります。

こちらも、自分に必要な数値を把握しておけば、フレームの買い替え時に失敗せずに済みます。

ヘッドチューブ長の長いフレームは要注意です。

 

 

【まとめ】

自転車メーカーのホームページやカタログに記載されているジオメトリー関連の用語について解説してみましたが、いかがだったでしょうか?

今ご自分が乗っているバイクのジオメトリーを確認してみると良いと思います。

自分が乗っていてもっとこうだったらいいのに、と思う数値を次回の購入時に役立てられると思います。

 

実際には、「初心者向け? MTB ハンドルバーセッティング」 でも触れたようにハンドルバーやステム、シートポジションでもある程度調整できますが、基本的なフレームの性質は変えられません。

MTBのここ数年の傾向としては、スペインの自転車ブランドのモンドレイカーの「フォワード・ジオメトリー」に代表されるような「SLACK & LOW」なバイクが流行っています。

要は、ヘッドアングルが寝て、BBハイトが低く安定感重視。

そしてハンドルバーも最近の流行が、ワイドバー&ショートステム(ハンドルバー740mm~780mm位?+ステム30mm位~60mm位)が前提で、その分トップチューブを長くのばしたものです。

フロントフォークも長くヘッドアングルも寝ているため、トップチューブを長くしても前方に前転し辛く、ショートステムとワイドバーで安定感とハンドリングの良さを両立、シートチューブを前進して前荷重しやすくすることで、ステムが短くても登りも抑えが効くようにとつじつまが取れているわけです。

このジオメトリーのメリットとしては、タイヤも27.5インチや29インチになっていることも加えて、とにかく安定感があります。

ライダーが初心者で、前後の荷重移動が下手でも、ある程度バイク任せで何とかなるので、乗り物としては安全性も上がり、正常進化として素晴らしいものです。

 

メーカーとしては、サイズ表で対応身長であれば適正といった案内になるようですが、一つだけご注意を。

MTBメーカーの大半が欧米ブランドです。

適応身長が合っていても、アジア人とは手足の長さが違う・・・てこともあります。

最近の若い方はどんどん高身長で手足も長くなってるので、問題ないかもしれませんが、昭和世代の私は。。。(;^ω^)

 

参考までに、私の場合自分の身長が173cmほどですが、大体どこのメーカーもSサイズかMサイズどちらか迷うくらいのジオメトリーのものが多いのですが、海外ブランドのMTBの場合は、メーカー推奨身長から5cm前後低めでサイズ選びすることにしています。

なので、購入するのは大体Sサイズ。リーチは400mm~420mmの間位です。

(170㎝前後だとメーカー推奨値で440mm位を設定されてるメーカーも多いですね。)

これは私が、ロングライドするわけでもなく、レースに出るわけでもなく、リラックスして乗れて取り回しが良く、チョイノリでも山でも楽しめるバイクを目指しているからなんですが、今のところ失敗していないので良しとしています。(^-^)

勿論、走る場所やライディングスタイルによっても好みは人それぞれです。

今回のフレームジオメトリーの解説が、皆さんのバイク選び時の参考になれば幸いです。

 

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